
私が担当しているお客様が、無線LANを導入したいと言われました。
まずは何をすればいいでしょうか。
はじめに、無線LANを、どこで何のために利用するかを確認する。その上で、無線LANの細かな要件を整理しよう。
つまり、要件定義である。



無線LANを使って何をするのかを明確にする。
たとえば・・・がっつりオフィス業務をする
ストリーミングを含む動画の利用もする
音声通信を利用する
クリティカルな業務に利用する
このあたりは重要である。なぜなら、帯域と信頼性にかかわってくるからだ。例えば、Web閲覧程度をし、例え通信切れてもいいのであれば、無線LANコントローラも入れずに、信頼性対策としての冗長化や、帯域もそれほど考慮しなくていいだろう。遅かったら「ごめんね」で済むだろうし。
しかし、音声やクリティカルな業務で使う場合は、信頼性を考慮すべきである。また、動画や業務で使うのであれば、帯域をきちんと確保しないと、利用者からクレームが来ることになる。
ちなみに、無線IP電話は、ローミングするといろいろなところで問題がでているようだ。「二度と使わない!」とおっしゃるお客様も多く。メーカを含めて慎重な検討が必要。
基本的には、音声は無線IPではなく、従来のレガシー、有線IP、PHSでやるほうが無難だ。
おまけではあるが、有線LANではなく、なぜ無線LANにしたいのかを確認したい。有線LANでもいいのだけど、なんとなく時代の流れで無線LANにしたいのであれば、そのリスクをきちんと説明しなくてはいけない。
無線LANのデメリットで述べた内容を説明する。
可能であれば、有線LANがお勧めだ。安価で、信頼性も高い。運用も楽である。
あなたがシステムの運用管理者であった場合に、「なんとなく遅い」とか「つながらない」といった利用者からの問い合わせに対応するのは結構つらい。無線LANにする必要性が全くないのであれば、お客様と相談してみよう!