無線LANのメリットや運用の注意点、電波や規格などの用語、要件定義や基本設計から
設定・構築・テストにいたるまで、たくさんのことをまとめています。
さらに、Arubaの機器を中心とした無線LANの設計と設定を解かりやすく解説しています。

カテゴリ:2.設計 > 2-2 基本設計

電源(PoE含む)の設計
APの電源供給方法は、以下の3つである。一般的にPoEを使うことが多いだろう。なぜなら、天井などに無線APをつける場合、そこに電源があることは少ないからだ。それに、単純ではあるが、LANケーブルで電源も兼ねられるなら、便利である。

【電源供給方法】
①無線APについている電源コンセントから電源をとる。
②PoEスイッチにLANケーブルを差し、LANケーブル経由で電源をとる。
 このためには、PoEスイッチを用意する必要があるが、値段はかなり高い。通常のスイッチの1.5倍くらいするだろう。
③PoEスイッチの代わりに、PoEアダプタを使用する。
 PoEスイッチが無くても、これを接続すればPoE給電ができる。価格は数千円~1万円程度。ただ、APが10個あれば、このアダプタも10個必要となり、電源コンセントも10個いる。置き場所も考えなくてはいけない。
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また、PoE+もある。電源供給能力に違いがある。 PoE+は屋外用の無線APの一部(ArubaではAP-175P)で、PoE+が必須になる。屋外用は暑さ寒さに耐えるための機能のために、電源も通常より必要なのであろう。
 また、要確認ではあるが、IEEE802.11nをフルパワーで使うには、PoE+が必要になるかもしれない。→不要だった。IEEE802.3afのPoE(15W)で十分であった。

配線
PoEはCat5以上のLANケーブルであれば利用できる。実際にはCat3でも利用できるようであるが、今はCat3を使うことは無いだろう。PoE+の場合は、Cat5e以上のケーブルである。

設置
APの設置場所は、①天井、②壁になるだろう。基本的には①の天井が軸になるだろう。
美観から、天井裏という選択肢もあるが、天井を通す分だけ電波が弱くなる。天井裏に無線APを置き、アンテナだけを出すこともできる。だが、天井に穴を空けたりするので多少手間である。また、天井裏や高い所に取り付けると保守が大変。高所作業は免許が必要なので、(外部に委託することがほとんどだと思うから、)その費用も考慮しておかなくてはいけない。
※高所作業は足場を組んだりする必要があり、作業費が高くなる。初回だけならまだしも、交換の都度の費用支払いは嫌かな。
APを天井に置く場合、アンテナだけを壁から下に露出させてつけることも可能。
APを壁に置く場合、おそらくであるが、特定方向に向けての電波になるので、アンテナ外付けの指向性のAPがいいだろう。

■運用
 ・運用マニュアル

 ・日々の状況監視・管理

 ・ログ管理

■その他の設計
 ・IPアドレスの払い出しはDHCPサーバ?
 ・NTPサーバをたてて時刻同期するとログの管理がしやすい。
 ・ログサーバ

■BYODについて
 個人のデバイスを許可するかどうか、日経NETWORK7月号にあったかも

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11nといっても、11aや11gを使った高速化ですよね?
設定すれば、勝手に高速化するんでしょ。
何か設計することはあるんですか?



以下を検討する。
11nをどの周波数帯で使用するか
 11nでチャンネルボンディングをする場合、11nによって帯域は広くなるが、その分利用するチャンネルが減る。なので、2.4GHz帯の場合は2ch(たとえば3と11)しか使用できない。干渉も起こる。また、11nに対応していない機器があると速度が遅くなる(要確認)。だったら2.4GHzで11nは使わなくてもいいのでは?という判断もある。
 個人的には使わないほうがいいと考えている。2.4GHzで11nを使うと2chしかつかえず、しかも2chで全部の周波数帯を占拠していまう。だから、もろに干渉の影響をうける。そうであれば、端末を分けて、2台のAPにそれぞれつながせたほうがよっぽど効率的あろう。

チャネルボンディングとチャンネル設計
 チャネルボンディングを使うか。20GHzの幅を40GHzにすると、通信速度は理論上2倍になる。しかし、5GHzではw52とw53を使う場合、従来の8chから4chに半減する。これは問題ないが、2.4GHzの場合は、2chになるので、干渉やAPの配置の観点から、チャネルボンディングを使用しないことも選択肢であろう。使うとすれば、チャンネルは3chと11chを使う。
 5GHzの場合、38,46,54,62のチャンネルを使うことになるだろう。36から使わないのは、端のチャンネルであれば、40MHzが使えないからである。
channel









注意 端末の対応
11n対応といっても様々。
最高600Mをうたっているが、実際には450Mが最高。また、APが対応していても、端末が対応していないことも多い。
例えばタブレットはMIMOやチャネルボンディングに対応していない(2012.7時点ではおそらく全機種)。11nといっても、54Mを75Mbpsに拡張しただけである。


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